(CNN) 英国でクリスマス休暇を願い出たために勤務先の飲食店を解雇されたという料理人の男性が、ツイッターの同店の公式アカウントに、「悪い雇用主」を揶揄(やゆ)する投稿を掲載した。
この男性は英国のレストラン「プラウ」の料理長だったジム・ナイトさん。同店のツイッターに、「全調理師へ。悪い雇用主を名指しして恥をかかせるフォーラムってある?」と書き込んだ。
このアカウントは今年10月、ナイトさん本人がプラウのために開設したものだった。しかし同店はナイトさんを解雇した時点で、アカウントにアクセスできなくする措置までは講じていなかったらしい。
ナイトさんはさらに、「私たちは料理長をクビにしました」「残念ながら、彼は家族のために週末とクリスマスの日に休暇を取りたいと言ったので、解雇することにしました。クリスマスの1週間前ですが」「彼の7歳半の娘のことなど私たちは気にしません」と書き込んだ。
問題のページの紹介文は、「これを悪い雇用主にとっての教訓としましょう」と書き換えられた。
ツイッター上でナイトさんの投稿は何千回も転載されている。
CNNからプラウへの取材依頼に返事はなかったが、同店経営者は16日付の英紙オックスフォード・タイムズに、「料理長がクリスマスの日と直近の日曜日は働かないと言ってきた時点で、契約を終わらせる以外に選択肢はほとんどなかった」「10月に採用した時に、日曜は店が最も混むので調理師全員が働かなければならないとはっきり伝えてあった」とコメントしている。
ナイトさんは現在失業中だが、代理人によれば、今回の経緯を知って採用したいという話が来ているという。解雇した店からの接触はないとしている。