旅客機に結核発症者、乗客に感染の可能性も? 米

旅客機に性結核の発症者が乗っていた可能性があるという=CDC提供

2013.12.03 Tue posted at 10:07 JST

(CNN) 米USエアウェイズの旅客機で乗客の1人が感染性結核の疑いがあるとして同機から降ろされる出来事があったことが3日までに分かった。

この事態は11月29日にテキサス州オースティンを発ってアリゾナ州フェニックスのスカイハーバー空港に到着したUSエアウェイズ2846便で発生。乗客のディーン・デビッドソンさんによると、待機中に機長の機内放送があり、「健康上の緊急事態」について告知されたという。

続いてデビッドソンさんの数列前の座席に座っていた男性乗客に客室乗務員が医療用マスクを手渡し、間もなく救急要員が乗り込んできて、この男性を伴って降りて行ったという。

その後、消防の放送が入り、男性乗客が活動性結核にかかっていて、同便に乗り合わせた乗客が感染した可能性があると発表。消防は乗客に対し、直ちにかかりつけの医師を受診するよう促したとデビッドソンさんは話している。

旅客機に性結核の発症者が乗っていた可能性があるという

一方、アリゾナ州の衛生当局は、乗客が結核に感染した可能性は極めて低く、治療は勧告していないと説明、「言ってみれば、結核に感染する不安よりも、インフルエンザに感染する不安の方がずっと大きい」と話している。

USエアウェイズの広報によると、同便はフェニックスを経由してロサンゼルスに向かう予定だったが、オースティンを出発後に疾病対策センター(CDC)から運輸安全局(TSA)を通じて同航空に連絡が入ったという。

CDCの広報は1日、男性乗客が感染性疾患だったことが確認されたわけではないと述べ、「たとえ感染性の結核だったとしても、飛行時間が短かったため、ほかの乗客が感染した危険はほとんどない」と強調した。

デビッドソンさんは別の乗客から聞いた話として、男性乗客は出発前も出発後も始終顔をぬぐい続けるなど、具合が悪そうな様子だったと話している。

旅客機に結核発症者搭乗か

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