北朝鮮、85歳米旅行客を拘束か

メリル・ニューマンさん

2013.11.21 Thu posted at 14:55 JST

(CNN) 中国の旅行会社が手配したツアーで北朝鮮を訪れていた85歳の米国人男性が、平壌を発つ直前に機内から連行され、拘束されたという。男性の家族が20日、CNNに語った。

拘束されたという情報があるのは米カリフォルニア州パロアルトに住むメリル・ニューマンさん。息子のジェフ・ニューマンさんによると、10月26日に北朝鮮で拘束され、それ以来連絡が取れないという。

一緒に旅行していたメリルさんの友人からジェフさんが聞いた話では、メリルさんは平壌発北京行きの便に搭乗したが、出発の5分前になって当局者が乗り込んできてパスポートの提示を要求し、同機を降りるよう促したという。

友人は北京に到着するとすぐに米大使館に連絡し、メリルさんの家族も米国務省と接触しているという。

米国務省のサキ報道官は、「報道は目にしている」としながらも、「海外での市民の保護は我々の最優先課題だが、現時点でこれ以上提供できる情報はない」と語った。

メリル・ニューマンさん(左)には心臓疾患があるという

ジェフさんによると、北朝鮮旅行は中国の旅行会社が手配したもので、ビザなどの書類もそろい、ツアーガイド2人も付き添っていた。メリルさんは観光を楽しんでいる様子で、北朝鮮から妻に電話をかけて話を聞かせていたという。

「何かの誤解だ。父は(朝鮮戦争の)元従軍兵で、北朝鮮の国と文化に興味を持っていた」とジェフさんは訴える。

北朝鮮は公式な発表などを行っていない。

メリルさんには心臓疾患があり、薬は数日分しか持っていなかったという。ジェフさんはスウェーデンの外交官を通して北朝鮮に薬を届けたものの、本人に届いているかどうかは分からないと話している。

米男性、北朝鮮で拘束か 家族に話を聞く

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