マララさん、サハロフ賞授賞式に出席 賞金は女性教育に

CNNの取材に答えるマララさん=2011年

2013.11.21 Thu posted at 12:24 JST

(CNN) 欧州連合(EU)の欧州議会は20日、思想の自由のための活動をたたえる「サハロフ賞」の授与式を開催した。今年の受賞者は女性が教育を受ける権利を訴え続けているパキスタンのマララ・ユスフザイさん(16)で、5万ユーロ(約670万円)の賞金はパキスタンの子ども、特に女の子の教育のために使いたいと語っている。

マララさんの受賞スピーチは、世界中の学校に行けない子どもたちや、飢えや恐怖と隣り合わせで生活する子どもたち、家に閉じ込められ、外界から遮断されて暮らす女の子たちに代わって、協力を求める内容だった。

「こうした状況を前にして、良心が揺さぶられなければおかしい」とマララさんは訴え、欧米諸国が国境を超えて子どもたちの力になってほしいと求めた。

マララさんは、今後もパキスタンの武装勢力タリバーンに対して女性が教育を受ける権利を訴えていくにあたり、サハロフ賞の受賞は励ましになると語った。

国連で演説するマララさん=2013年7月

マララさんは「テロのせいで、何百もの学校が破壊されています」と述べた。

国連が定めた「世界子どもの日」に合わせて開催された表彰式には、欧州議員のほか過去の受賞者22人も出席。立ち上がってマララさんに喝采を送った。

欧州議会のシュルツ議長は、マララさんだけでなくかたわらに座る父のジアウディン・ユスフザイさんにも賛辞を送った。

シュルツ議長は、ジアウディンさんが男子も女子も平等だという考えを示したほか、ブログを書いたりメディアの取材を受けたり、タリバンに異議を唱えるなどするマララさんを励ましてきたと語った。

議長は「マララ、お父さんがあなたを誇りに思うのと同じくらい、あなたもお父さんを誇りに思っているに違いない」と述べた。

マララさんの半生を振り返る

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。