機長が「墜落する」と放送? 乗客騒然 米サウスウエスト航空

米サウスウエスト航空で機内放送を巡るトラブルがあった

2013.11.15 Fri posted at 10:30 JST

(CNN) 米サウスウエスト航空の米国内便で、機内与圧調整のために急降下した際の機内放送を巡るトラブルがあった。複数の乗客が、機長は機内放送で「墜落する」とアナウンスしたと証言している。

トラブルが起きたのはフロリダ州タンパからノースカロライナ州ローリーに向かっていたサウスウエスト航空3426便のボーイング737型機。ローリーに近付いた時点で機内の気圧が下がっていることに機長が気づき、予定よりも早く降下を始めた。

この時点で機内放送が入ったといい、CNNの取材に応じた乗客のグレース・ストラウドさんは、「機長が動転した様子で『トラブル発生。墜落する』と言った」と証言した。

客室乗務員は機内を片付け始め、酸素マスクを出すよう機長に伝えていたといい、「自分はこれで死ぬのか。少なくとも長くかからないでほしいと思った」とストラウドさんは話す。

別の乗客のシェリー・ウィルスさんもCNN系列局のWTVDに対し、「機長は『墜落する』と言い、乗客はみんな『これって冗談? それとも本当に?』といった様子で周りを見回した。それから急降下するのを感じた」と話している。

乗客のシェリー・ウィルスさんは機長が「墜落する」言ったと語る

間もなく同機は水平飛行に戻り、ローリー・ダーラム国際空港に無事着陸した。

機長の発言についてサウスウエスト航空の広報は、「機長は1万フィートまで降下すると言った。乗客の話を伝えた報道は不正確だ」と反論した。

一方、同航空がストラウドさんに送ったメールには、「機長が客室乗務員と話している間に、うっかり機内放送のスイッチを入れてしまいました」「情報伝達によって混乱が生じたことを心より遺憾に思います」と記している。

ストラウドさんは、次に同航空を利用する際に使えるクーポン券を受け取ったという。

この問題について米連邦航空局(FAA)も調査に乗り出すと表明した。

機長が「墜落する」と放送? 乗客が証言

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