シリア政権、前提条件なしで和平会議に参加の用意

アサド政権が前提条件なしでの和平会議参加を示唆

2013.11.07 Thu posted at 12:00 JST

(CNN) シリア内戦の終結を目指す和平会議「ジュネーブ2」について、シリアのアサド政権は前提条件なしで参加する意向であることが明らかになった。国営シリア・アラブ通信(SANA)が6日、伝えた。

SANAによれば、シリアのシャーバン大統領顧問は5日、ロシアのテレビ局の取材に対し、国内の暴力とテロに終止符を打つ目的で、前提条件なしでジュネーブ2に参加する用意があると述べたという。

またシャーバン大統領顧問は反体制派の連合組織をサウジアラビアの手先だと非難。「いったい誰の代表だと言うのか。(国際テロ組織)アルカイダかそれとも(アルカイダ系武装勢力)ヌスラ戦線か」と述べた。

ロシアのイタルタス通信は5日、外交筋の話としてジュネーブ2の開催は12月以降になる見通しだと報じた。

イスラム系の19団体が会議への出席を拒否する姿勢を示した

国連とロシア、米国の代表は同日、ジュネーブ2の開催に向けた協議をジュネーブで行った。だがシリアの反体制派の多くが前提条件なしの和平会議には参加しない意向を示していることもあり、開催に向けた調整がつかなかった。

イスラム系の反体制派19団体は先月、和平会議への参加を拒否。会議の前にアサド大統領が辞任するよう求めているグループもある。反体制派の連合体であるシリア国民連合は、アサド政権と同盟関係にあるイランが招待されるなら参加しない意向を示している。

また、イタルタス通信は5日、ロシアのラブロフ外相がジュネーブ2には前提条件は設けないと述べたと伝えた。同外相は、前提条件の設定は会議に向けて米露が準備してきたプランにそぐわないと語ったという。

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