(CNN) 米ネバダ州スパークスの中学校で21日朝、男子生徒が銃を乱射した末に自殺し、止めようとした教師1人が死亡、生徒2人が負傷した。
連邦捜査当局者らがCNNに語ったところによると、男子生徒は親のけん銃を持ち出して犯行に使い、同じ銃で自殺した。動機は不明。地元警察幹部は「特定の人物を狙ったのか、あるいは無差別に発砲したのかはまだ分からない」と述べた。
マーティニ市長がCNNに語ったところによると、殺害されたのは男性の数学教師。従軍経験があり、アフガニスタンにも何度か派遣されていた。負傷した生徒はいずれも12歳で、1人は腹部、もう1人は肩を撃たれた。病院関係者によると1人は重傷を負ったが、2人とも容体は安定しているという。
現場を目撃した生徒(13)は地元紙に「制服を着た生徒が、銃を下ろさせようとした教師に向かって発砲した。教師は倒れ、みんな逃げ出した」「数人の生徒たちと一緒に近くの民家へ逃げ込んだ。その間に4~5回銃声を聞いた」と話した。
同校の生徒たちは近くの高校で保護者に引き渡された。授業は今週いっぱい中止される。ネバダ州のサンドバル知事は「今朝発生した恐ろしい銃撃事件の知らせを受け、深く悲しんでいる」との声明を発表した。
米国では昨年12月、コネティカット州の小学校で26人が死亡する銃乱射事件が起きたことをきっかけに、銃規制をめぐる議論が再燃している。
同事件で死亡した児童の母親は「考えられない事件がまた起きてしまった」「私たちは親として団結し、すべての子どもの安全を守るために、そしてもう悲劇を繰り返さないためにどうしたらいいか、良識に基づいた解決策を見いださなければならない」との談話を発表した。
米中学校で銃乱射、2人死亡