(CNN) 先月、直径約400メートルの巨大な小惑星が地球の近くを通過していたことが明らかになった。
この小惑星は、10月8日にウクライナ人の天文学者らが発見し、「2013 TV135」と名付けた。当時、米国では政府機関の一部が閉鎖されている最中で、米航空宇宙局(NASA)も閉鎖されていた。
2013 TV135は直径が約400メートルあり、フットボール競技場4個分の大きさだ。9月16日に地球の近くを通過したが、地球との距離は約676万キロもあり、地球と月の距離の15倍以上も離れていた。
この小惑星は、向こう20年以内に地球に衝突する恐れがあるとして、17日にマスコミが大きく取り上げた。実際に衝突すれば、その衝撃力は原爆数千発分に相当する。
しかしNASAによると、最も危険とされる小惑星でも、その大半はほとんど脅威にはならず、その数も極めて少ないという。
2013 TV135は2032年に地球に再接近するが、地球に衝突する可能性は極めて低く、NASAは99.998%の確率で何事もなく地球のそばを通過するとしている。現時点で、この小惑星が地球に衝突する確率は6万3000分の1だが、この小惑星の調査が進めば確率はさらに下がる。
向こう3カ月以内に2013 TV135を上回る規模の2つの小惑星が、2013 TV135と同じくらいの距離で地球の近くを通過するが、NASAはいずれも衝突の可能性はないとしている。
巨大小惑星が地球近くを通過