モデルにして起業家 「モデルプレナー」がファッション業界の最前線

ランウエーを歩くだけでは大金は稼げない

2013.10.07 Mon posted at 17:34 JST

(CNN) スーパーモデルのリンダ・エバンゲリスタさんがかつて、1日1万ドル未満では目を覚まさない、と語ったことを覚えているだろうか。ファッション誌ヴォーグに1990年に掲載されたこのコメントはそれ以降のエバンゲリスタさんのキャリアについて回った。

しかし、20年以上が経過し、モデルにして起業家(アントレプレナー)である今日の「モデルプレナー」たちから見れば、1万ドルは、はした金にすぎないようだ。

ベッドから起き上がり、4200万ドル(約42億円)を手に入れるのはどうだろう。経済誌フォーブスによる最新の裕福なモデルのランキングによれば、ブラジル出身のジゼル・ブンチェンさんは1年間で4200万ドルを稼いだ。

ランウエーを歩くだけではこれだけの大金を稼ぐことは無理そうだが、実際にそれは不可能だ。ブンチェンさんはただモデル業をしているだけで、数百万ドルを生み出しているわけではない。ブンチェンさんは「H&M」や「シャネル」の高額なコマーシャルに出演しているほか、自身のブランドのフットウエアも持っている。

新時代に入り、早ければ16歳くらいの少女が自身の名を冠したブランドを展開し始めている。

「最も稼ぐモデル」のブンチェンさん

セレブとパートナーを組む企業の仲介を務めるプラチナム・レイ・エンターテインメントのライアン・シンマン最高経営責任者(CEO)は「トップモデルの収入のうち、ランウエーからの割合は10~15%。残りはコマーシャルの出演料や自分のブランドからだ」と説明。

「以前は引退したモデルが自身のブランドを立ち上げていた。今は、たくさんのモデルが非常に早い段階から、ブランドの立ち上げについて考えている」と付け加えた。

シンマンCEOによれば、ソーシャルメディアの台頭によって、若いモデルが世界中からファンを集めやすくなった。「インスタグラム」や「フェイスブック」「ツイッター」を利用することで、以前よりも一般の人々に接しやすくなり、自分のブランドを売り込むことができるようになった。

しかし、魅力的で、若く、テクノロジーに精通しているからといって、トップモデルの収入ランキングで上位に入れるわけではない。もう一つ必要な要素がある。キャラクターだ。

「売り込む手腕は職業とはなんの関係もない。それは、人気と好感度にかかってくる」とシンマンCEOは語った。

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