ゴルフボールを盗んで走り去るキツネ、人気者に

ボールがきたらダッシュ!

2013.10.03 Thu posted at 12:23 JST

(CNN) スイス・アルプスのふもとにあるゴルフ場で、毎日決まった時間帯に出没し、プレイヤーが打ったボールをさらっていく1匹のキツネが話題になっている。出没時刻にはキツネ見物のギャラリーもできる賑わいぶりだ。

「キツネは毎日午後4時から6時の間にやって来る」と話すのは、支配人のトーマス・グレチ氏。「1番ホールと6番ホールの間を走り回ってプレイヤーが打つのを待ち、まっしぐらにボールを追いかけて口にくわえて走り去る」という。

毛並みなどからまだ若いキツネとみられ、いつも1匹だけで出没。過去1カ月は夕方になると決まって現れ、「フォクシー」という名も付いた。おかげで「たくさんの人が興味を持って、午後になるとキツネを見に来るようになった」とグレチ氏。併設のレストランもこの時間帯の客が増えたという。

同ゴルフ場は山間部にあり、犬や猫などを見かけることは珍しくない。「しかし野生の動物がゴルフコースでプレーする人間にこれほど近づいてくることは滅多にない。私たちにとっては非常に特別なことだ」とグレチ氏は言う。

ボールがきたらダッシュ!

これまで持ち去られた球は100個以上。プレーの妨げにはなるものの、キツネに腹を立てる人は誰もいない。グレチ氏も、「彼はただゴルファーと遊びたがっているんだ」とキツネの肩を持つ。

11月になると一帯は雪に覆われ、ゴルフ場も休業する。しかしグレチ氏は、「キツネは春になればきっとまた姿を見せてくれるはず」と期待を寄せている。

ゴルフコースに出没した野生動物といえば、米ニューオーリンズで今年、PGAツアーの最中に3本足のワニが出没するハプニングがあった。オーストラリアの首都キャンベラで開かれた全豪オープンゴルフでは、カンガルーの群れが跳ね回って観客を楽しませた。

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