「腎臓ください」板掲げて1年、妻の移植実現 米

男性は妻のために腎臓移植のドナーを募る看板を掲げて町を練り歩いた

2013.09.20 Fri posted at 18:18 JST

(CNN) 米サウスカロライナ州に住む男性が腎臓移植が必要になった妻のために看板を掲げて町を練り歩きドナーを募った結果、提供者が見つかり、このほど無事に移植手術が終了した。経過は順調だという。

移植を受けたのはジミー・スー・スウィリングさん。生まれつき腎臓が1つしかなかったが、その腎臓が機能しなくなり、移植が必要になったという。

そこで夫のラリーさんが腎臓を提供しようと検査を受けたが適合性がなく断念。ラリーさんはドナーを求めて「妻のために腎臓が必要です」と書いた看板を体の前後に下げ、約1年間町を練り歩いた。

この活動がメディアに取り上げられると、数十人がドナーに名乗りを上げた。ドナーとなった米海軍の元少佐も、報道で夫妻のことを知ったという。

ラリー・スウィリングさん

ドナーの希望で手術は9月11日に行われた。国のために命を犠牲にした人々を称えるためだ。

ラリーさんがドナーに会ったのは手術の前日。摘出手術は無事終わり、ドナーは数時間後には起き上がって歩くことができたという。

「知らない人間のためになかなかできることではない。ドナーの女性はまさに英雄だ」とラリーさんは語った。

ジミー・スーさんの経過は良好で、20日に退院する予定だ。ただし今後4カ月間は手術を受けたサウスカロライナ医科大学の病院を定期的に受診し、腎臓の機能をチェックする必要がある。

だが今のところ、医師は「何もかも順調だ。200%だ」と言ってくれている、とラリーさんは語った。

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