イラン大統領「核兵器開発しない」 外交的解決を強調

ロハニ大統領が核兵器開発しない意向を示した

2013.09.19 Thu posted at 11:16 JST

(CNN) イランのロハニ大統領は18日、同国は核兵器開発を行わないと述べ、核問題の外交的解決を目指す意向を明らかにした。

大統領は米NBCテレビに対し、「わが国はこれまで核兵器を追い求めたことはなく、今後もない」と説明。「これまで繰り返し述べてきた通り、わが国はどんな場合にも、核兵器を含むいかなる大量破壊兵器も追求したことがないし、今後もそうだ」と述べた。

イランでは最高指導者ハメネイ師が大きな存在感を示しているが、ロハニ大統領は核問題をめぐって国際社会と交渉するための「十分な権力と完全な権限」をもっていると語り、「私たちの側に問題はないはずだ。私たちは十分な裁量権をもっている」と述べた。

同国の核開発と国際原子力機関(IAEA)の査察に対する非協力的な対応は、米欧などからの厳しい経済制裁を招く結果となった。

イランの核関連施設

ロハニ大統領は8月の就任後、オバマ米大統領から書簡を受け取ったことを明かした。手紙には祝いの言葉とともに両国間の課題についての意見が書かれていたという。ロハニ大統領は返信でイラン側の見解を伝えたが、やりとりは「前向きで建設的だった」という。

IAEAの核査察には非協力的な姿勢を取る一方で、イランは以前から、核開発は軍事目的ではなくエネルギー目的だと主張してきた。

8月、ロハニ大統領は米国など国際社会が「わが国の(核関連の)活動が完全に平和目的で合法的であることを認識する必要がある」と述べていた。

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