豪雨で3人死亡、救助ヘリ出動できず コロラド州

2013.09.13 Fri posted at 11:16 JST

米コロラド州ボルダー(CNN) 米コロラド州で激しい豪雨のために洪水や鉄砲水が発生し、一部地域が孤立、12日までに少なくとも3人が死亡した。道路の水没や住宅の倒壊などの被害も広がっているが、救助ヘリコプターは悪天候に阻まれて出動できない状況だ。

同州ボルダー南部からコロラドスプリングスにかけての一帯は11日夜から12日にかけて豪雨に見舞われ、川の氾濫やダム決壊などの被害が広がった。道路の寸断や土砂崩れによって救助活動は阻まれ、ヘリコプターが出動できない状況は現地時間の12日午後6時現在も続いている。国立測候所は同日夜も引き続き鉄砲水が発生する恐れがあるとして警戒を呼びかけた。

ボルダー郡では高さ約6メートルの鉄砲水が市北部の山間部を襲い、大きな被害が出ている。

死亡した3人のうち、洪水に巻き込まれた車に乗っていた男性は、車から脱出して濁流に流された同乗の女性を助けようとして自分も流され、遺体で見つかった。女性は行方不明になっている。このほか倒壊した民家や路上でも遺体が見つかった。

ボルダー郡で通行止めになった道路は同日午後の時点で25~30カ所に上っている。

道路が押し流された現場では、横転して水没しかけた車から男性が救出される場面がテレビで生中継された。当局は約30万人の住民に外出を控えるよう呼びかけ、学校なども休校になった。

ロッキー山脈のふもとにある人口2000人の町ライオンズは、5カ所のダムが氾濫して孤立状態になった。水や食料を届けることもできなくなり、市はフェイスブックで、食料などの蓄えを保ちながらしのぐよう呼びかけている。同日夜には援助物資を積んだ州兵の水陸両用車がライオンズに到達したが、それ以外は孤立した状態が続いているという。

道路や橋、車両、民家などにも大きな被害が出ている様子だが、程度は把握できていない。市当局は、過去500年で最悪の洪水と位置付けている。

豪雨で死者 コロラド州 

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