ケニア北部に巨大な地下水源、ユネスコ発表

(C)UNESCO/Nairobi Office

2013.09.12 Thu posted at 12:10 JST

(CNN) 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は11日、ケニア北部のトゥルカナ地方で巨大な地下水源が見つかったと発表した。住民の生活向上と、水源をめぐる長年の争いの収束につながると期待されている。

ユネスコによると、トゥルカナ地方で5カ所に帯水層が見つかり、このうち2カ所は衛星探査や掘削を行って存在を確認した。貯水量や水質を調べるためにはさらなる調査が必要だとしている。

残る3カ所についてはまだ掘削による確認を行っておらず、今後詳しく調べる必要があるという。

水不足に悩まされている同国にとって、水源の発見は重要な意味を持つ。国連によると、ケニアの人口約4100万人のうち、約1700万人は安全な水を確保できず、約2800万人は不衛生な環境に置かれている。

(C)UNESCO/Nairobi Office

環境担当閣僚は、「巨大水源の発見は、トゥルカナ地方の住民、そしてこの国全体の未来の繁栄につながる。責任をもって今後の探査を行い、将来の世代のために安全を確保しなければならない」と語った。

ケニアは長年の間干ばつに見舞われ、水をめぐって治安が悪化。牛や牧草地をめぐる争いで死者が出る事態が日常化している。

新たな水源は灌漑や牧畜、飲料水としての利用が期待できるほか、栄養失調の解決にもつながる見通しだ。

調査プロジェクトはユネスコとケニア政府が実施し、日本が資金提供した。

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