(CNN) 米ミシシッピ州で解禁されたワニ狩りで、地元の3人組が体長4メートル余り、体重330キロの大物を射止めた。体重は同州の最高記録を更新した。
同州ではこの時期に10日間だけワニ狩りが解禁される。今年は2万7000人の応募者から抽選で920人が選ばれ、それぞれ2匹までの狩りが認められた。
当選者の1人、ダスティン・ボックマンさんは8月31日の夜、弟と友人を連れ、ボートで近くの川へ漕ぎ出した。ワニ狩りは初めてだったが、暗闇でワニの目を光らせるためのライトや石弓、釣竿、けん銃など、万全の装備をそろえて出発した。
ワニは次々に現れたが、大きな獲物を求めて進むこと約4時間。「これは大きそうだ」と狙いを定め、狩りの態勢に入った。水上でワニを撃つことはルールで禁止されているため、石弓などの道具を駆使し、川に潜ってはまた現れる大ワニを相手に格闘した。
約2時間後にようやく獲物を引き寄せてなわをかけ、水中で頭部を撃った。
3人の力ではボートに引き上げることができなかったため、朝を待って仲間の助けを借り、死骸を持ち帰った。友人宅で計測して、その大きさを改めて思い知ったという。
ワニの年齢は50~60歳と推定される。
体長は4メートル10センチと、2008年に報告された4メートル12センチの記録に惜しくも及ばなかったが、体重は直前に別のグループが更新したばかりの記録を上回った。
ボックマンさんは「川にはもっと大きなワニがいるはず。記録は今夜にも破られるかもしれない」と話した。
ワニ狩りで新記録、体重330キロの大物