(CNN) カナダ北西部ユーコン州のホテルのバーでこのほど、人の足指が入った名物カクテルを客が指ごと飲み干す出来事があった。
同州ドーソン市にあるダウンタウンホテルでは、人の足指が入った「サワートー」と呼ばれるカクテルを長年提供。この指は本物で、塩漬けで保存されているという。食べたり飲んだりせずにグラスに残すのがルールだ。
カナダ放送協会によると、このバーを訪れた米国人の客が24日夜、指ごと酒を飲み干したという。ルール違反をしたこの客は店側から500ドル(約5万円)の罰金を請求され、即座に支払った。
この店のバーテンダー、テリー・リー氏によると、指を飲み込んだ客は以前もいたが、故意に飲んだケースは今回が初めてだという。
店には予備の指が用意されていたため、今後も名物カクテルの提供は続く。「2つの指を用意するようにしていて、1週間交替で使っている」とリー氏は語る。店ではスペアの指を寄付してくれる人を募集中だ。
酒に指を入れることになった経緯は不明だが、この名物カクテルが生まれたのは1973年。グラスに指を入れたシャンパンかビールを飲んだ人々が、ユーコンやアラスカに古くから住む人々を指す「サワードー」をもじって、「我々はサワートーだ」と叫び盛り上がったという逸話が残る。
サワートーのベースとなる飲み物は種類を問わないが、飲むときに唇を指につけるのがルールだ。これまでに約6万人がこのカクテルに挑戦したという。
CBCによれば、店側は今後、罰金を2500ドルに増額するという。