告発サイトへ情報提供の米兵、性同一性障害を告白

ブロンドのかつらをかぶったマニング被告

2013.08.23 Fri posted at 10:39 JST

(CNN) 告発サイトの「ウィキリークス」に米軍などの機密情報を提供したとして禁錮35年の有罪判決を受けた米陸軍上等兵ブラッドリー・マニング被告(25)は、米NBCテレビに対し性同一性障害に苦しんでいることを告白した。

米NBCテレビが22日に放送した中で、マニング被告は、「私はチェルシー・マニング、女性です。子どもの時からそう感じてきた。早急にホルモン療法を受けたい」と述べた。

マニング被告が服役するカンザス州フォート・レブンワースの報道官によれば、同被告は他の受刑者と同様に精神科医など専門家の診察やカウンセリングを受けることができる。

だが、性同一性障害だと診断された場合も軍がホルモン療法や性転換手術を受けさせることはなく、そのままで刑期を終えなければならないという。

マニング被告

マニング被告が性同一性の問題をかかえていることは、軍事法廷でも何度か触れられていた。

軍が公開した写真にも、マニング被告がブロンドのかつらをかぶっているものがある。これは被告が上司に送った「年齢が上がれば上がるほど(性同一性の問題に)苦しめられている。どうしていいか分からない」と告白する電子メールに添付されていたものだ。

マニング被告の弁護士はNBCに対し、軍が被告にホルモン療法を受けさせないならば何らかの対抗措置を取ると述べた。

米国では性同一性障害に悩む受刑者に、税金を使って性転換手術を受けさせるべきかをめぐり複数の裁判が起こされている。

マニング被告、性同一性障害を告白

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