ロンドン(CNN) 英ウィリアム王子がこのほど、父親になって以来初めて本格的なインタビューに応じ、7月に生まれた第1子のジョージ王子について「ちょっとわんぱく」「幼かったころの自分や弟のことを思い出させる」と語った。
ウィリアム王子はロンドンのケンジントン宮殿の庭園で、ブルージーンズにポロシャツというカジュアルな服装でCNNのインタビューに答えた。
ジョージ王子は「すくすく育っているけれど、ちょっと利かん坊で、よく動き回ってあまり眠りたがらない」とウィリアム王子。夜間は主に妻のキャサリンさんが面倒を見ているといい、「父親なら分かると思うけれど、実は仕事に戻って睡眠がとれる日を心待ちにしている。
復帰して最初の数日は、夜間のシフトにならないことを願うばかり」という本音も打ち明けた。ウィリアム王子は英空軍のパイロットで、現在は育児休業中。
キャサリンさんの退院時にジョージ王子を初披露した時のことについては、「私もキャサリンもとにかく気分が高揚していて、ジョージを披露できるのがうれしくてたまらなかった」「息子は最高のルックスで、何もかも最高だと言いたくて、新しく生まれた子どもを披露できるのがただ幸せだった」と振り返る。
大勢のカメラマンに囲まれながら、車の後部座席に息子を乗せる手際の良さは世界中で話題になった。しかし「実はあれは初めてではなく、事前に練習していた。落としたり、ドアをうまく閉められなかったりしたらどうしようと心配だった」という。
家族のために自分で車を運転する姿は、英王室に新風をもたらす行動とも評された。
ウィリアム王子は「自分は自立した存在でいたいと思っていて、それはキャサリンもハリー(弟のヘンリー王子)も同じ。私たちはみな、世代ごとに違う育ち方をしている。私は自分でできることは自分でやりたいと思っている」「自分にとって、息子と妻を病院から連れて帰ることはとても重要だと思った」と力を込めた。
初めてのおむつ交換については冗談交じりに、「逃げることは許されなかった。助産師全員ににらまれて、やってみろと促された」とも。
キャサリンさんの子育てぶりについては「素晴らしい」と絶賛し、「私にとってキャサリンとジョージ、それに(愛犬の)ルポが第一」と微笑む。
「新しく生まれた赤ちゃんに愛犬が慣れるまでには時間がかかるという人もいるけれど、ルポは今のところ大丈夫。家中によだれを垂らしたりはするものの、とてもうれしそうにしている」
アフリカの野生生物保護に情熱を注ぐウィリアム王子は、ジョージ王子もいずれ自分の若いころと同じようにアフリカを経験させ、自然保護に関心を持つようになってほしいと願いを込める。
ただし「現時点で息子に受け継ぎたい伝統は、もっとよく寝て、あまり頻繁におむつを替えなくても済むようになってくれること」と笑った。
親になって経験した驚きや喜びについては「この数週間で、これまでとは大きく違った感情を経験し、これまでは思ってもみなかったことを感じた。まだ短い期間しかたっていないけれど、多くのことが、自分に違った影響を与えるようになった」と語っている。
英ウィリアム王子が子育てを語る