タイ沖で流出した原油がビーチに 観光客避難

ROYAL THAI NAVY=提供写真

2013.07.30 Tue posted at 19:52 JST

(CNN) 白砂のビーチで知られるタイのサメット島に、沖合のパイプラインから漏れた原油が押し寄せ、滞在中の観光客らが別のビーチへ避難する騒ぎとなっている。

当局者らによると、同国の石油化学最大手、PTTグローバルケミカルのパイプラインから流出した原油約5万リットルのうち、5000リットル前後がサメット島西岸のプラオ湾に到達した。ホテルの宿泊客によると、「朝起きたらビーチが完全に原油に覆われていた」という。

サメット島は首都バンコクからバスで4時間足らずの海岸から船で渡る人気観光地で、週末はマリンスポーツなどを楽しむ客でにぎわう。島内14カ所のビーチのうち、原油の影響を受けたのは1カ所だけで、観光客の大半が滞在する東岸に影響はないとみられる。

島の観光シーズンは10~4月。地元観光当局者は「長期的な影響が出るかどうかは、PTTがいかに早く原油を回収できるかにかかっている」と述べた。

PTTの声明によると、現場周辺では原油の流出を食い止めるためのオイルフェンスや分散剤による対策が進められている。同社の作業員300人がタイ海軍とともに回収作業に当たっているという。

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