ロンドン(CNN) 英ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子として男児が誕生したとの知らせを受け、「未来の国王」の名前予想が過熱している。賭け屋(ブックメーカー)ではジョージとジェームズが人気だ。
キャサリン妃の評伝執筆者、クローディア・ジョセフ氏はCNNとのインタビューで「ウィリアム王子夫妻はとても21世紀らしいカップルだが、未来の国王となる赤ちゃんには伝統的な名前を選ぶのではないか」と語った。
英王室の伝統的な名前は男子の方が数が少なく、その意味では予想しやすくなったかもしれない。一方、予想を複雑にする要因もいくつかある。
まず、王室のメンバーはファーストネームのほかにもたくさんの名前を持つことが多い。
チャールズ皇太子はチャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ、エリザベス女王はエリザベス・アレクサンドラ・メアリーといった具合だ。歴代君主の中には7~8個の名前がついたケースもある。
また、即位とともに名前が変わるという伝統もあり、チャールズ皇太子はジョージ7世を名乗るとみられている。
ジョージ6世はアルバート王子、兄のエドワード8世はデービッド王子と呼ばれていた。
歴史上の事実に基づき、候補から外されそうな名前もある。
王位を捨てて離婚歴のある米国人女性と結婚したエドワード8世から名前を取る可能性は低いし、チャールズは皇太子の名と重複していしまう。失政の末、1215年のマグナ・カルタ(大憲章)に署名することになった国王ジョンや、結婚と離婚を繰り返した暴君、ヘンリー8世と同じ名も考えにくいだろう。
王室でも最近は、クラッシックな命名から遠ざかる動きがみられる。
アンドルー王子とセーラ・ファーガソン元妃の間に生まれた2人の娘たちはベアトリス、ユージェニー両王女だ。ウィリアム王子のいとこに当たるピーター・フィリップス氏には2010年に長女サバンナちゃん、12年に次女アイラちゃんが誕生した。
英国の命名サイトによれば、今年最も人気のある男児名のベスト3はノア、オスカー、オリバーとされる。
もちろん、可能性の低い名前に賭ける「大穴」狙いもまた一興だ。
英ラドブローカーでは、「キング・オブ・ロック」のエルビスが配当倍率500倍、ヒット曲「江南(カンナム)スタイル」で世界的ブームを巻き起こした韓国の人気歌手の名前、PHY(サイ)なら5000倍に上る。
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