空港の定時運航率、「最悪」は中国 航空会社も同様 米調査

2013.07.13 Sat posted at 17:37 JST

(CNN) 航空サービス関連情報企業の米フライトスタッツは13日までに、世界の空港を対象にした離着陸の定時運航率に関する報告書を公表し、中国の空港が「世界最悪」の水準にあると述べた。

今年6月の実績を対象にしたもので、中国の空港の定時運航率は過去半年間にさらに悪化したと指摘。定時運航率のランキング最下位は北京首都国際空港で、定刻通りの離陸便の比率は18.3%。便の約42%が45分以上の遅れを記録した。次に低い比率は上海の虹橋国際空港の24%で半年前の38.9%からさらに低下していた。

フライトスタッツの報告書を伝えた香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、広州や昆明、南京、成都などの地方空港の定時運航率も50%にも満たなかったと伝えた。

アジアでの定時運航率の首位は大阪国際空港(伊丹空港)の95.88%で、羽田空港の95%が続いた。北米ではホノルル86.29%、バンクーバー86.18%にソルトレークシティーが85.55%など。欧州はアムステルダムが83.52%、ミュンヘン83.35%、ウィーン82.15%など。

航空会社別の着陸の定時運航率でも中国の低水準ぶりが目立った。フライトスタッツによると、世界の主要航空会社による定刻前後の15分間内の着陸は6月で平均75.85%。定時運航率で90%超の会社が6社あった。

半面、中国の聯合航空は27%。大手の国際航空と南方航空には多数の便での遅れが目立った。同紙は中国の空港と航空会社の低調な定時運航率は軍による過剰な空域支配などが原因と指摘。中国の空域の約8割は軍用に充てられ、米国を含む外国とは全く逆の事態になっていると伝えた。

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