(CNN) 世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」が今大会で100回目を迎える。
ツール・ド・フランスの創設者アンリ・デグランジュ氏が現代にタイプスリップし、今大会の有力選手の中にフランス人がおらず、本命がケニヤ生まれのイギリス人クリス・フルームだと知ったら驚くだろう。
ツール・ド・フランスは、スポーツ新聞「ロト」の編集長だったデグランジュ氏が、同僚らと新聞の販促目的で企画した。彼らにとって、フランス人以外の選手の優勝ほど受け入れ難いことはないだろう。
また今大会は、この大会で7連覇を達成した米国のランス・アームストロングが不正を告白し、7連覇を含む全タイトルを剥奪されてから初のレースとなる。
ツール・ド・フランスは、相次ぐドーピング発覚や、トミー・シンプソンやファビオ・カサルテッリといった有力選手の悲劇的な死など、これまでさまざまな問題に見舞われたが、世界で最も偉大な自転車ロードレースとしての人気は依然衰えていない。
ツール・ド・フランスの情報誌「マッピング・ル・ツール」によると、同レースはこれまでフランス各地で開催されたが、地中海西部、イタリア半島の西に位置するコルシカ島で行われたことは1度もないという。
今大会は29日から、100回記念大会にふさわしい起伏のあるこの島で3ステージが行われる。