ネルソン・マンデラ氏の容体が改善、「危篤だが安定」

ネルソン・マンデラ氏

2013.06.28 Fri posted at 11:25 JST

南アフリカ・プレトリア(CNN) 南アフリカの首都プレトリアの病院に入院しているネルソン・マンデラ元大統領(94)について、ズマ大統領は27日、容体は改善していると述べた。

ズマ大統領は病院でマンデラ氏を見舞った後「危篤の状態は続いているものの安定している」との医師団の見解を伝えた。大統領は「昨夜に見舞った時よりかなりよくなっている」と述べた。

マンデラ元大統領は肺の感染症の再発で6月8日から入院している。マンデラ氏の長女は国営南ア放送協会(SABC)に「父は非常に危険な状態で、何が起きてもおかしくない」と語った。「父は触れると今も反応する。最後の瞬間が来るまで私たちは希望を持ち続ける」と長女は述べた。

地元の報道によれば病院の周辺では人々が集まり、ロウソクを灯して元大統領の回復を祈ったり踊ったりした。SABCによれば、アフリカ民族会議(ANC)の青年組織や女性組織の人々も集まり、抵抗運動の際に歌われた歌を歌ったり、近くの道路を行進したりした。

ネルソン・マンデラ氏=2004年、ヨハネスブルク

一方、マンデラ氏の孫の1人は祖父の病状に関し「悪意あるうわさ」が流れているとする声明を出した。

マンデラ氏の容体について知る立場にある当局者の1人は、26日夜の時点で同氏が生命維持装置を装着された状態にあると明らかにしている。この件について政府の広報官は、医療関係者の守秘義務に関わる問題だとしてコメントしなかった。

大統領府も声明を出し、「大統領府はマンデラ元大統領の容体に関して広がっているうわさに困惑している。元大統領のプライバシーと尊厳を大切にしてほしい」と訴えた。

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