ボストン爆破テロ容疑者、30の罪で起訴

ジョハル・ツァルナエフ被告=FBI提供

2013.06.28 Fri posted at 09:59 JST

(CNN) 4月に起きた米ボストン・マラソンの爆破テロ事件で、米連邦大陪審はジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)を大量破壊兵器使用や殺人など30件の罪で起訴した。

米連邦検察によると、ツァルナエフ被告はボストン・マラソンの観客3人と、マサチューセッツ工科大学(MIT)の警察官1人の計4人に対する殺人罪と、観客など多数に対する傷害罪などに問われている。最高刑は死刑。罪状認否は7月10日にボストンの連邦地裁で行われる。

この事件では4月15日、ボストン・マラソンのゴール付近で2度の爆発が起き、観客3人が死亡、少なくとも264人が負傷した。

起訴状によると、ツァルナエフ被告は2月6日に米ニューハンプシャー州の花火店で約3.6キロ分の火薬などを入手。圧力釜と花火の火薬を使った爆弾の製造法について解説した国際テロ組織アルカイダの情報誌「インスパイア」をインターネットからダウンロードした。

死亡したタメルラン・ツァルナエフ容疑者

爆破事件から3日後の4月18日、米連邦捜査局(FBI)はツァルナエフ被告と兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者(逃亡中に死亡)の手配写真を公表。その数時間後、兄弟はMITのキャンパスで警察官を射殺し、武器を奪おうとしたとされる。

翌19日、警察が2人を発見して銃撃戦となり、警察官がタメルラン容疑者を取り押さえようとしていたところ、ツァルナエフ被告がこの警察官を狙って車を発進させた。タメルラン容疑者はこの車にひかれて重傷を負い、間もなく死亡。警察官も重傷を負ったという。

ツァルナエフ被告はその後、民家の庭のボートの中に隠れていたところを見つかり、警察に逮捕された。

ボストン爆破テロ容疑者の行動

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。