放棄された豪華客船を「芸術作品」に

ダークアート 「アーティストたちがこの船のとりこになっていることに感銘を受けた。彼らの作品は、この船の歴史に対する彼らなりの解釈だ」(プロジェクトのコーディネーター、ポール・ウイリアムズ氏)

2013.05.25 Sat posted at 09:00 JST

 れた豪華客船を巨大キャンバスにして、「芸術作品」として再生する取り組みが行われている

元豪華客船デューク号 30年前、ウェールズ北部のディー川河口に引き上げられた元クルーズ船デューク・オブ・ランカスター号。現在は、欧州各地から集まった「落書き芸術家」専用の巨大キャンバスになっている
海賊画家たち ラトヴィア人アーティストKIWIE氏が船首に描いた海賊の絵
モンキービジネス フランス人アーティストGOIN氏が描いた身長10メートルの3匹の猿
芸者の落書き アイルランド人アーティストFin Dac氏が船尾に描いた作品
大きな夢 英国のThe Cream Soda Crew氏の作品。高さ18メートル、幅14メートルのこの絵は、船に描かれた全作品の中で最大
黒い公爵 アーティストの団体DuDug(「黒い公爵」を意味するウェールズ語の言葉遊び)がこのプロジェクトを立ち上げた
ダークアート 「アーティストたちがこの船のとりこになっていることに感銘を受けた。彼らの作品は、この船の歴史に対する彼らなりの解釈だ」(プロジェクトのコーディネーター、ポール・ウイリアムズ氏)
絵を描く 英国人アーティストBungle氏の作品「権力者の顔」
全盛期 野外ギャラリーになる前は豪華客船だったデューク・オブ・ランカスター号
豪華客船 デューク号の船内。豪華なレストランや広々としたキャビンを備えていた
「着岸」後の日々 スクラップ寸前で4人の起業家に救われ、レジャー施設として再生
楽しい日々 1980年にショッピングモールや映画館を備えた複合施設「ファンシップ」がオープン。しかし、安全面の不安で1985年に閉鎖
幽霊船 船内はほとんど手を加えられていない。不思議なことに、芸術家らによる「落書き」が始まってから、船内が破壊されなくなったという
今後のデューク号 現在、DuDugは、芸術祭の目玉としてこの船を再び一般公開できるよう働きかけている

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