(CNN) オバマ大統領はこのほど、毎年恒例となっているホワイトハウス記者クラブ主催の夕食会で、2期目の任期に臨む心境などをネタにジョークを連発し、集まった各界の著名人らを沸かせた。
オバマ大統領は米ラッパー、DJキャレドの音楽に乗って登場。過去に「隠れイスラム教徒」「社会主義者」などと批判されたことを逆手に取り、「最近鏡を見て思うのは、自分がもはや、かつてのように若く屈強なイスラム教の社会主義者ではない、ということだ」と嘆いてみせた。
今月初めにカリフォルニア州の女性司法長官、カマラ・ハリス氏を「全米で一番きれいな司法長官」と紹介してセクハラ発言との批判を浴びたことを「初歩的なミス」と振り返り、「お察しの通り(ホワイトハウスに)帰ってからが大変だった。(米司法長官の)エリック・ホルダーがあんなに傷付きやすい人だったとはね」と話して笑いを誘った。
政権2期目へ向けたイメージチェンジとして、最近前髪を下ろしたミシェル夫人の髪型をまねようとも考えたと話し、合成写真を披露して「いまひとつ似合わなかった」と認めた。
議会で続く与野党の対立にも言及した。歳出強制削減を巡る議論を例に挙げ、「共和党は強制削減を愛していたはずなのに、今度はいかに憎んでいるかを延々と語り続ける」と指摘。自身の失恋体験に基づいた歌詞で知られる「テイラー・スウィフトのアルバムのようだ」と語った。
米テレビ局「ヒストリー・チャンネル」のドラマ「ザ・バイブル」に登場するサタン役の俳優が大統領にそっくりだと話題になったことにも触れ、同社が夕食会に出席していないのは「多分あの問題のせいだ」と冗談を飛ばした。
CNNの報道姿勢については、「どんな立場もすべて伝えようとする方針は素晴らしい。そのうちのどれか一つは真実かもしれないからね」と皮肉った。
演説の最後には、ボストン・マラソン爆破事件やテキサスの肥料工場爆発、中西部の水害など、相次ぐ悲劇に言及して犠牲者への弔意を示し、援護の手を差し伸べた人々の行動を「暗闇に差す人間愛の光だ」とたたえた。
オバマ大統領がジョーク連発