ボストン爆破テロ、容疑者はのどを負傷か 動機の解明焦点に

ボストン爆弾テロの容疑者

2013.04.21 Sun posted at 10:21 JST

(CNN) 米ボストン・マラソンで発生した爆破テロの容疑者1人が死亡、もう1人が拘束されたことを受け、捜査の焦点は犯行の動機や共犯者の有無に移っている。

連邦当局者は匿名でCNNに対し、容疑者がのどを負傷していると明らかにし、今後の動機の解明などに影響を及ぼす可能性があると語った。

拘束されたジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)は重傷を負っているとみられ、病院に収容されている。同容疑者は警官との銃撃戦後に死亡した兄、タメルラン・ツァルナエフ容疑者(26)とともに、ボストン・マラソンのゴール付近に爆弾2個を仕掛けた疑い。

司法省当局者が匿名でCNNに語ったところによると、検察はテロや殺人の罪で同容疑者を起訴する見通しだ。また別の当局者は、公共の安全を脅かす事件だとして、容疑者に黙秘権などの告知をせずに取り調べを進める方針だと語った。

地元警察責任者は20日、CNNとのインタビューで、兄弟の犯行に加担した人物はほかにいないとの見方を示した。

警察は上空のヘリコプターから熱センサーで容疑者の様子を撮影=マサチューセッツ州警察提供

当局者らによると、両容疑者は犯行後、さらにマサチューセッツ工科大学の構内で警官を殺害し、車を奪って逃走した疑い。追跡した警官らに爆発物を投げるなどして銃撃戦になった。タルメラン容疑者は爆発物や起爆装置を体に身に付けていたとの情報もある。

ジョハル容疑者はさらに逃走を続けたため、ボストン市内と近郊に厳戒態勢が敷かれた。近郊のウォータータウンに住む男性が、裏庭に置いたボートの覆いに血液が付いていることに気付き中を見たところ、大量の血を流してうずくまる同容疑者を発見し、緊急通報した。警察が投降を呼び掛けたが応じないため、ロボットを使って覆いを外した。警察は同時に、上空のヘリコプターから熱センサーで容疑者の様子を探っていたという。同容疑者は銃撃戦の末に身柄を確保された。

ボストン周辺に配置されていた警官らが撤収すると、住民ら数百人が沿道に立ち、歓声を上げて車を見送った。

爆破テロでは3人が死亡した。CNNに入った情報によると、20日午後の時点で負傷者少なくとも57人が依然として入院中。うち3人が重体となっている。

ボストン爆弾テロ容疑者拘束の瞬間、写真が公開

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