（ＣＮＮ） 米ボストン・マラソンのゴール付近で起きた爆発を捜査している米連邦捜査局（ＦＢＩ）は、爆弾が黒いナイロン袋またはリュックの中に隠され、中にベアリング玉やくぎが仕込まれていたとの見方を示した。
オバマ米大統領は同日、ＦＢＩが事件を「テロ行為」として捜査していると明言した。
ＦＢＩボストン支局の責任者は１６日夕の会見で、捜査当局が１０００人以上の態勢で犯人を追っていると述べる一方、容疑者や動機の可能性はまったく絞られていないことを認めた。
爆弾は圧力鍋に入れた状態で、袋またはリュックの中に仕掛けられていたとみられる。また別の捜査当局者がＣＮＮに語ったところによると、携帯電話を使った遠隔操作ではなく、タイマーで起爆した可能性が高い。ＦＢＩの研究所で、破片などを徹底的に分析するという。
事件直後、現場で爆発した爆弾以外にも爆発物が見つかったと伝えられたが、パトリック知事は「確認されているのは爆発した２個だけだ」と話している。
オバマ大統領は同日、安全保障チームとの会合で、組織的な犯行か単独犯か、外国勢力が関与しているかどうかは不明だと語った。大統領は１８日、ボストン市内の教会で行われる超宗派の礼拝に参列する。
ボストンマラソンで「爆弾テロ」が発生し、８歳少年ら３人が死亡した
事件で死亡した３人のうち、マーティン・リチャード君（８）は、家族とともにマラソンの応援に訪れていた。
州内出身のクリストル・キャンベルさん（２９）の遺族は、「笑顔を絶やさない社交的な性格だった」と話した。
もう１人はボストン大学の大学院生で、ニューヨークの中国領事館によって中国人女性と確認された。一緒にいた２人の学生のうち、女子学生１人が負傷して手術を受けたものの、容体は安定している。
病院関係者によると、ボストン周辺の１１カ所の病院で、子ども９人を含む負傷者１８３人が手当てを受けた。うち２３人が重体、４０人が重傷だった。
当局は１５日深夜、事件で負傷したサウジアラビア人学生のアパートを捜索した。当局者がＣＮＮに語ったところによれば、この学生は事件に関与していないことが分かった。捜査当局筋によると、負傷者のうちサウジアラビア人の女子医学生も事情聴取を受けたという。
米ボストン爆破事件、爆弾の中に金属部品か