ボストンマラソンで「爆弾テロ」 8歳少年ら3人死亡

ボストンマラソンで「爆弾テロ」が発生し、8歳少年ら3人が死亡した

2013.04.16 Tue posted at 09:57 JST

(CNN) 米マサチューセッツ州ボストンで15日開催されたボストンマラソンのゴール付近で2回の爆発が起き、同州捜査当局によると8歳の少年を含む3人が死亡した。連邦当局は爆弾テロ事件とみて調べている。

地元の病院によると負傷者141人以上が手当てを受け、うち少なくとも17人が重体。負傷者の中には子どもが8人以上含まれている。捜査状況の説明を受けたテロ専門家は、少なくとも10人が手や脚を切断されたと述べた。

爆発は、トップランナーのゴールから2時間余りたった現地時間午後2時45分(日本時間16日午前3時45分)ごろ、コプリー広場で発生。2つの爆弾の間は約50~100メートル離れていた。近くにいた人々が吹き飛ばされ、建物の窓ガラスが割れて、周囲は騒然となった。「巨大な大砲のようだった」と話す目撃者もいた。

オバマ米大統領は声明で犯人への「裁き」を約束し、「ボストンは強い街だ。米国民はあらゆる面でボストン市民を支える」と述べた。

現場には警察特殊部隊が到着

米国内のグループによる犯行か、国外勢力によるものかは不明。州当局者によると、マラソン開催前に犯行予告などの兆候はなかった。この日は、1775年に米独立戦争の最初の戦いが起きた日として、同州などで「愛国者の日」にも定められている。

連邦捜査当局者がCNNに語ったところによると、爆弾は2つとも小型で、初期段階の調査では強力な爆薬は検出されていない。ボストン警察責任者は、当局がこのほかに少なくとも1個の爆弾を見つけ、解体処理していると述べた。広場近くのホテルからは、念のため滞在客らが退避した。

連邦航空局(FAA)は現場上空の航空機の飛行を制限した。ニューヨークやワシントンなどの都市も、市内の警戒態勢を強化している。

映像:ボストンマラソンで爆発、現場の様子

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