写真特集:ドイツ人写真家が見た北朝鮮の暮らし

平壌で開催される「アリラン祭」のマスゲーム。北朝鮮の姿といえば、一般にはこうした画像くらいしか目にすることができない=オラフ・シュルケ氏提供

2013.04.05 Fri posted at 09:00 JST

 シンガポールを拠点に活動するドイツ人のドキュメンタリー写真家、オラフ・シュルケ氏は昨年夏、カメラを手に北朝鮮を訪れた。9日間の旅で同氏が垣間見た「ベールの向こう側」を、文章と写真で紹介する

平壌で開催される「アリラン祭」のマスゲーム。北朝鮮の姿といえば、一般にはこうした画像くらいしか目にすることができない=オラフ・シュルケ氏提供
故・金日成’(キムイルソン)主席と息子の故・金正日(キムジョンイル)総書記の姿はマスゲームだけでなく、北朝鮮のあらゆる場面に登場する=同氏提供
北朝鮮を訪れたのは夏の暑い盛りのこと。平壌のアイスクリーム屋の前に人々が並んでいた。水と牛乳、砂糖だけを使ったアイスだが、飛ぶように売れる。奥の窓には政治宣伝のポスターが張ってある=同氏提供
上空から見た平壌の一角。建物のほとんどは住宅だが、日没後には街の大部分が闇に包まれ、ゴーストタウンのような印象がさらに強まる=同氏提供
人々の何気ない日常をとらえるのは大変なことだった。写真は、平壌市内の駅で地下鉄を待つ通勤者たち。ホームのあちこちに掲示された新聞を読んで時間を過ごす=同氏提供
電車に乗る3人の男性。この車体は1998年にドイツから買い取った。写真には写っていないが、それぞれの車両には額に入った指導者らの肖像が掲げられている=同氏提供
宣伝画の前に立つホーム係。列車の円滑な運行やホームでの安全確保、発車の合図を担当する=同氏提供
平壌にあるエリート教育機関、万景台学生少年宮殿。6~17歳の子どもたちが外国語や楽器演奏、舞踊、体操、書道などを習っている=同氏提供
万景台学生少年宮殿の発表会で歌う北朝鮮の少女=同氏提供
平壌の人民大学習堂では、イントラネットの端末が人気だ。ここでは外国語やコンピューター技能の授業が受けられる=同氏提供
人民大学習堂には、慎重に選び抜かれたミュージック・ビデオやカセット、CDも並んでいる。写真は、オペラを鑑賞する人民軍兵士=同氏提供
夜の平壌市内で遊園地の乗り物を楽しむ人々。料金が払えない人も、眺めるためだけにやって来る=同氏提供
平壌に登場し始めている欧米式のレストランは、外資との合弁事業だ。ほとんどの住民はこうしたレストランで食事をする経済的余裕がないため、客の大半は旅行者やビジネスマン、大使館職員だ=同氏提供
平壌から東へ約200キロ離れた海岸の街、元山へ。写真は、途中立ち寄った農場で見た牛車と女性。郊外では未整備のインフラや荒れた道路、未完成のビルをよく見かけた=同氏提供
元山は、休暇を楽しむ余裕のある少数の富裕層に人気の旅行先だ。アジアのどこか別の国のビーチと変わらない光景がみられる=同氏提供

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