世界の有名シェフが選ぶ「ラッキーフード」8選

勝負の前はやっぱりとんかつ?

2013.04.06 Sat posted at 09:00 JST

(CNN) 旅行や重要なイベントなど、ここぞという時に決まった食べ物を食べて験を担ぐ人は多い。そこで今回は、麺類など、おなじみの料理からシンプルなハムサンドまで、有名シェフが縁起を担いで食べる「ラッキーフード(幸運を呼ぶ食べ物)」を紹介する。

とんかつ

「料理の鉄人」森本正治氏によると、「とんかつ」とはパン粉をまぶして揚げたポークカツレツで構成される人気の日本料理だ。「とん」は日本語で豚を意味し、「かつ」はカツレツを意味するが、「かつ」には「勝つ」という意味もあるため、大事な試合や試験前にとんかつを食べる日本人は多い、と森本氏は語る。かく言う森本氏も料理対決番組「料理の鉄人」の収録前は、いつもとんかつを食べると語る。

ウイスキー

「大きなイベントやレストランの開店前に、いつも同僚らとウイスキーを1杯飲むことにしている」と語るのは、ニューヨーク市とワシントンDCに店を構えるバーベキュー専門店「ヒル・カントリー」の総料理長を務めるエリザベス・カーメル氏だ。

カーメル氏は、ノンアルコール飲料も重要と考えている。「水分補給は非常に大事で、エネルギー低下も抑える。そこで、大きなイベントの前にはいつもスマートウォーター(グラソー社の電解水)を飲んで縁起を担いでいる」(カーメル氏)

セージ

「私のレストランに関係する大きなイベントや旅行の前には、幸運と前向きなエネルギーを得るために、よくセージの束を燃やすことにしている」と語るのは、最近ロサンゼルスにレストラン「ヒノキ&ザ・バード」をオープンした有名シェフ、デビッド・マイアズ氏だ。

「これは(果樹の果実を害虫などから守るための)いぶし火と呼ばれることが多い。私はこの霊的儀式を数年前に知った。こうすることで、悪い状態が是正されたり、良いエネルギーを呼び込んだりするといわれる。私はヒノキ&ザ・バードのオープン記念パーティーの前にセージや他のハーブの小さな束を燃やし、それを手に持ってハーブが燃え尽きるまで店内を歩き回った」(マイアズ氏)

ベーコン

ロサンゼルスのモダンイタリアンレストラン「Culina」のシェフ、メッテ・ウィリアムズ氏のラッキーフードはベーコンだ。

「馬鹿げていると思われるかもしれないが、朝食にベーコン、それも厚切りのカリカリした歯応えのあるベーコンを食べた日は、いつも以上に仕事がはかどる」(ウィリアムズ氏)

唐辛子

ラッキーフードが裏目に出ることもある、と語るのは、ロンドンのレストラン「ダック&ワッフル」のシェフ、ダニエル・ドハティ氏だ。

「イタリア南部では、人々はコルノ(角)と呼ばれる唐辛子の形をした赤いお守りを持ち歩く。コルノは、災難、罰、悪人を追い払うとされる。そこで私も1つ買ってみたが、そこから人生最悪の1日が始まった。荷物をすべて紛失し、飛行機に乗り損ない、さらに携帯電話を落とした。コルノの購入は完全に逆効果だった。妻の祖父にこの話をした。どうやら、コルノは誰かに買ってもらわないと効果がないようで、自分で買ってしまうと逆に不幸を招くらしい。納得だ」(ドハティ氏)

麺類は長寿の象徴?

麺類

マイアミのレストラン「シュガーケイン・ロー・バー・グリル」のティモン・バルー氏は、「アジアの伝統で、幼い頃から誕生日と正月には長寿の象徴である麺類を食べよと教えられてきた。今でもそれに従っている」と語る。

ハムサンド

ニューヨーク市のレストラン「ボケリア」のシェフ、マーク・ビダル氏は、飛行機に乗る時にいつも「ボカタ・デ・ハモン」を持参すると語る。

ボカタ・デ・ハモンは、堅焼きのカタルーニャ・トマトパンにハモン(イベリコ豚の生ハム)を挟んだシンプルなサンドイッチだ。ビダル氏は「最初は単におなかが空いていたので持参した。機内食がおいしくないのも知っていた」と述べ、さらに次のように続けた。

「(ボカタ・デ・ハモンは)機内食に比べてはるかにおいしかったので、何度か持参しているうちに習慣化した。今やボカタ・デ・ハモンは私にとって縁起物であり、バルセロナから飛行機に乗る時には欠かせない」

ササゲ(大角豆)

「物心ついてから、大みそかと元日には、母、祖母、曽祖母に大量のササゲを食べさせられた」と語るのは、マイアミのレストラン「ヤードバード・サザン・テーブル&バー」のシェフ、ジェフ・マクルニス氏だ。

マクルニス氏は、「祖母によると、ササゲは幸運とお金をもたらすらしい」と述べた。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。