メディアの祭典SXSW、一番人気は「むっつり猫」

「グランピー・キャット」とともにむっつりとした表情で写真に納まる人

2013.03.11 Mon posted at 15:48 JST

テキサス州オースティン(CNN) 米テキサス州で開かれている双方向メディアや音楽の祭典SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)で、1匹の猫がゴア元米副大統領などの有名人を差し置いて話題をさらっている。

話題の主は、「グランピー・キャット」(「むっつりとした表情のネコ」の意味)の通称で知られる生後11カ月の雑種猫。昨年秋からネットに写真が出回り、いつもふてくされたようなユニークな表情が受けてたちまち人気者になった。

SXSWではIT情報サイトのマッシャブルが特設コーナーを設けてファンとの交流の場を提供。一般デビューは今回が初めてとあって、一緒に写真を撮ろうというファンが詰め掛け、数時間待ちの大行列になっている。

一方のグランピー・キャットはそんな騒ぎには一切お構いなしで、自分の隣でポーズを取るファンを横目にほとんど寝てばかり。ファンも笑顔の代わりに、この猫をまねた仏頂面で写真に収まる。

猫は本名を「タルダル・ソース」といい、普段は飼い主のタバサ・バンデセンさんと共にアリゾナ州で暮らす。タバサさんの兄弟のブライアンさんが昨年9月、交流サイトに掲載した写真がきっかけで一躍有名になった。

「グランピー・キャット」とともにむっつりとした表情で写真に納まる人

今では専用サイトを月間150万人が閲覧する人気猫になり、交流サイトのフェイスブックやツイッター、ユーチューブでもファンが増えて、バンデセンさん兄弟に数万ドルの収入をもたらしているという。

バンデセンさん兄弟は、ペット虐待といわれないためにも気を配る。SXSWでのファンとの交流は1日数時間のみに限定し、タバサさんが近くに座ってファンが構いすぎないよう目を光らせる。

ファンの中にはグランピー・キャットの気を引こうと玩具などを持ってきたり、オーストラリアからはるばる会いに来たという女性も。わずか30秒の対面のために1時間半以上並んでいる男性は、「誰にでもいやなことがあってふてくされた気分になる時がある。そんな時、この猫がいつも笑わせてくれるんだ」とその魅力を解説した。

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