米地裁、サムスンのアップルに対する損害賠償 一部再審命じる

2013.03.02 Sat posted at 11:31 JST

(CNN) 米アップルと韓国サムスン電子との間で争われているスマートフォン(高機能携帯電話)をめぐる特許訴訟で、米連邦地裁のルーシー・コー判事は1日、昨年8月に連邦陪審がサムスンに支払いを命じたアップルへの損害賠償のうち、約4億5000万ドル分の損害について再審を命じた。

コー判事は判決の中で「賠償金の一部は、許容しえない法理論に基づいて算定された」と述べた。

アップルは、多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」とタブレット端末「iPad(アイパッド)」のデザインをサムスンが模倣したとし、25億ドルの損害賠償を要求。一方、サムスンも特許侵害を理由にアップルに5億1900万ドルの賠償を要求した。

陪審は、サムスンがアップルの複数の特許を「故意に」侵害したと認定し、サムスンに10億ドル以上の損害賠償の支払いを命じる一方、サムスンの主張は退けた。

再審は、損害の算定式に影響を与えるため、サムスンがアップルに支払う賠償額も変わる可能性がある。再審の対象となるサムスン製品は、「Galaxy Prevail」「Gem」「Indulge」「Infuse 4G」「Galaxy SII AT&T」「Captivate」「Continuum」「Droid Charge」「Epic 4G」「Exhibit 4G」「Galaxy Tab」「Nexus S 4G」「Replenish」「Transform」の14製品。

ただコー判事は、陪審がサムスンに命じた賠償額のうち残りの6億ドル弱については有効だと述べた。

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