ピストリウス容疑者を保釈 逃亡の恐れ認めず

オスカー・ピストリウス容疑者=2011年8月

2013.02.23 Sat posted at 09:40 JST

南アフリカ・プレトリア(CNN) 恋人を射殺した容疑で逮捕された南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス容疑者(26)が22日に保釈された。

ピストリウス容疑者は、2月14日のバレンタインデーに恋人のモデル、リーバ・スティンカンプさんを計画的に殺害した疑いが持たれている。

検察側は、14日未明にピストリウス容疑者が激しい口論の末にスティンカンプさんを殺害したと主張。一方、ピストリウス容疑者は、自宅のバスルーム内のトイレに侵入者が隠れていると思い、怖くなって発砲したとしている。

デズモンド・ナイル判事は、ピストリウス容疑者の主張には疑問点があるとしながらも、弁護団は南アフリカの法律で計画殺人の容疑者の保釈に必要とされる「特別な事情」を十分に証明したと述べた。

またナイル判事は、同事件の捜査主任だったヒルトン・ボタ氏が保釈審理で行った証言の中に「いくつかの誤り」などがあったとし、さらに検察はピストリウス容疑者に逃亡や暴行の恐れがあることを証明できなかったと述べた。

保釈の決定が告げられると、法廷から歓喜の声が上がったが、ピストリウス容疑者は表情を変えず沈黙していた。

保釈金は100万ランド(約1000万円)で、ピストリウス容疑者は22日中に保釈金の一部である10万ランドを支払った。残額は3月1日までに支払う。

また、同容疑者は事件が起きた自宅には戻れず、パスポートも返上し、空港に近付くこともできない。また飲酒は禁止で、週に2回警察への報告が義務付けられる。

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