元警官立てこもり、小屋から焼死体を発見 米当局

容疑者が立てこもったとみられる小屋=KTLA提供

2013.02.13 Wed posted at 18:15 JST

(CNN) 米カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡保安官事務所は13日、警官ら3人の殺害容疑をかけられた元警官が小屋に立てこもっていた事件で、出火した小屋から焼死体を発見したと発表した。現在身元を確認中だという。

情報筋によれば、捜査官がクリストファー・ドーナー容疑者が立てこもっていた小屋に発煙筒を投げ込んだところ、小屋から火が出たという。

ドーナー容疑者とみられる人物が同日、同州南部ビッグベアーレークで見つかり、容疑者との銃撃戦で地元保安官代理1人が死亡、もう1人が負傷していた。

ドーナー容疑者は民家から車を盗んだ後、検問で止められ、保安官代理らに発砲。当局は容疑者を包囲し、負傷者を空路病院へ搬送したが、このうち1人は死亡した。

容疑者は小屋に立てこもり、ロサンゼルス市警(LAPD)の報道官がテレビ会見で投降を呼び掛けた。現場上空の報道ヘリコプターには、銃撃戦が続いているとの理由で撤収の指示が出た。

現場は当局によって封鎖された=KTLA提供

犯行を予告する声明文ではLAPDの「人種差別と腐敗」を非難し、自身の名誉を回復してLAPDに復しゅうするための「最終手段」として「戦争を仕掛ける」と宣言。犯行の標的として、警官やその家族ら数十人の名前を挙げていた。

同容疑者は今月3日、自身の解雇処分にかかわった警察関係者の娘と婚約者を殺害し、7日にはさらに警官1人を殺害、2人を負傷させた疑いが持たれている。

警察は容疑者の行方を追って、地域史上最大規模とされる捜索作戦を展開していた。LAPDの報道官は12日、市民から寄せられた情報が1000件を超えたと述べた。ロサンゼルス市が10日に100万ドルの懸賞金を出すと発表した後、情報提供は一気に5倍に増えたという。

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