逃走中の元警官、遺体で発見か 警察は否定 米

容疑者が立てこもったとみられる小屋=KTLA提供

2013.02.13 Wed posted at 12:45 JST

カリフォルニア州ビッグベアーレーク(CNN)  ロサンゼルス警察(LAPD)は12日、捜査当局筋の話として警官ら3人の殺害容疑がかけられている元警官と見られる遺体が焼けた小屋から発見されたと報じられたことを受け、この報道を否定した。現場の小屋は燃えており、捜索が出来ない熱さだと説明。小屋で遺体は見つかっていないとしている。

情報筋の話では、遺体は米カリフォルニア州で警官ら3人を殺害した容疑で行方を追われていた元警官クリストファー・ドーナー容疑者のものと見られ、検査を行い身元を確認するとしていた。

情報筋によれば、捜査官が容疑者が立てこもっていた小屋に発煙筒を投げ込んだところ、小屋から火が出たという。

ドーナー容疑者とみられる人物が同日、同州南部ビッグベアーレークで見つかり、容疑者との銃撃戦で地元保安官代理1人が死亡、もう1人が負傷していた。

ドーナー容疑者は民家から車を盗んだ後、検問で止められ、保安官代理らに発砲。当局は容疑者を包囲し、負傷者を空路病院へ搬送したが、このうち1人は死亡した。

容疑者は小屋に立てこもり、ロサンゼルス市警(LAPD)の報道官がテレビ会見で投降を呼び掛けた。現場上空の報道ヘリコプターには、銃撃戦が続いているとの理由で撤収の指示が出た。

犯行を予告する声明文ではLAPDの「人種差別と腐敗」を非難し、自身の名誉を回復してLAPDに復しゅうするための「最終手段」として「戦争を仕掛ける」と宣言。犯行の標的として、警官やその家族ら数十人の名前を挙げていた。

同容疑者は今月3日、自身の解雇処分にかかわった警察関係者の娘と婚約者を殺害し、7日にはさらに警官1人を殺害、2人を負傷させた疑いが持たれている。

警察は容疑者の行方を追って、地域史上最大規模とされる捜索作戦を展開していた。LAPDの報道官は12日、市民から寄せられた情報が1000件を超えたと述べた。ロサンゼルス市が10日に100万ドルの懸賞金を出すと発表した後、情報提供は一気に5倍に増えたという。

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