サメに襲われた件数増加、それでも飼い犬より安全?

2013.02.12 Tue posted at 17:27 JST

(CNN) 米フロリダ大学によれば、2012年はサメに襲われた人が前年より増加した。しかし統計的には、この数字はあまり意味がない。

サメに襲われたというニュースは大きな注目を集める。だが実際には、遊泳中にサメに襲われる確率は小さく、近所の飼い犬の方が危険かもしれない。

フロリダ大学によると、12年は世界で7人がサメに襲われて死亡した。だが、同州自然史博物館の専門家ジョージ・バージェス氏は、人類全体が年間に水中で過ごす膨大な時間を考えれば、「サメの襲撃は極めてまれな現象だ」と解説する。

12年の統計によると、サメの方から人間を襲ってきた件数は、世界で80件だった。前年に比べると微増。米国では53件と2000年以降で最多だった。

米国の53件の内訳は、フロリダ州が26件と最も多く、次いでハワイの10件、カリフォルニアとサウスカロライナの両州がそれぞれ5件、ノースカロライナ州が2件、ジョージア、マサチューセッツ、ニューヨーク、オレゴンの各州とプエルトリコが各1件だった。

米国以外では、豪州西オーストラリア州(12年に5件)とインド洋の仏領レユニオン島(同3件)で、例年複数の人が襲われている。南アフリカでは昨年、サメに襲われた4人のうち3人が死亡した。

サメに襲われたのは60%がサーファーで、残りは遊泳中の人やスキューバ・ダイビングをしていた人が30%を占めた。

一方、フロリダ州自然史博物館によると、米国で01~10年に犬にかまれるなどして死亡した人は263人。同じ期間にサメに襲われ死亡した10人を大きく上回った。

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