逃走中の元警官に過去最高100万ドルの懸賞金 米LA

容疑者の行方を追って検問も敷かれた

2013.02.11 Mon posted at 09:41 JST

(CNN) 米カリフォルニア州で警察官など3人が殺害された事件で、ロサンゼルス市は10日、殺人などの疑いで行方を追っている元警察官クリストファー・ドーナー容疑者(33)の逮捕と訴追につながる情報に100万ドル(約9300万円)の懸賞金を出すと発表した。

ロサンゼルスのアントニオ・ビヤライゴーサ市長は記者団に対し、「カリフォルニア州南部が恐怖に覆われ、住民の心の平穏が奪われている事態は容認しない。殺人犯を野放しにはしない」と力を込めた。

ロサンゼルス市警(LAPD)によると、懸賞金の金額は企業や個人からの寄付によって引き上げられ、「我々の知る限り史上最高額」になるという。

ドーナー容疑者は2009年にLAPDを解雇された元警察官で、海兵として訓練を受けたこともある射撃の専門家。LAPDトップのチャーリー・ベック氏は、「もし自ら出頭すれば身の安全は保証する。もしも再び警察官やその家族の命を狙おうとすれば、そのつけを負うことになる」と警告した。

事件現場で捜査に当たる当局者

ロサンゼルスから約140キロ東部のリゾート地ビッグベアーレークでは、7日にドーナー容疑者の乗っていたトラックが焼け焦げた状態で見つかったことを受け、10日も付近一帯の捜索が続けられた。捜索は大雪の中も夜を徹して続けられ、ヘリコプターや人感センサーなどの装備も投入されたが、まだ手がかりはつかめていない。

警察によると、ドーナー容疑者はLAPDを解雇されたことを恨んで3日にLAPDの元警察官の娘と婚約者を殺害。7日にはさらに警察官1人を殺害、2人を負傷させた疑いが持たれている。

ドーナー容疑者がさらなる犯行を予告していることから、LAPDは警察官の家族の身辺を警護するなど警戒を強めている。

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