凍った湖を走る雪上競馬「ホワイトターフ」、2月開催 106周年

2013.02.09 Sat posted at 16:49 JST

(CNN) 世界で最もすばらしい冬の行楽地の1つとして知られるスイスアルプスのふもと、エンガディンバレーに位置するサンモリッツの凍った湖で2月、世界的に珍しい雪上競馬「ホワイトターフ」が行われる。

ホワイトターフは1907年に始まり、今年で106周年を迎える。毎年2月の3度の日曜日に開催され、およそ3万人が参加するという。

競技を安全に行うために、毎年主催者は少なくとも氷の厚さが最低30センチになるまで辛抱強く待たなくてはならない。

各大会で行われるレースは、平地競争、トロッティング(1頭立ての2輪馬車のレース)、そしてこの地域特有のスキージョリングというレースだ。スキージョリングは馬と人とスキーが一体化したような競技で、スキーを履いた騎手が馬に引かれながら競争する。

過去にスキージョリングで6度チャンピオンに輝いたフランコ・モロ氏は地元のスキー学校の指導者で、普段は若いスキー選手に賞を授与する立場だが、ホワイトターフでは自ら賞を狙う。モロ氏が目指すのは3週間で獲得ポイントが最も多い選手に送られる「キング・オブ・エンガディン」の称号だ。

スキージョリングの騎手は、人が乗っていない馬に引かれながらスキーをするので、高度なスキー技術が要求される。

「ほとんど制御はきかない。約2割は騎手の責任だが、8割は馬の責任だ」とモロ氏は話す。

ホワイトターフに参加する馬は、滑らないよう特別な蹄鉄を付ける。また騎手もレース中に飛んでくる雪の塊が顔に当たるのを避けるため、モトクロスライダーがぬかるんだコースで使用するマスクを着用する。

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