米男児人質立てこもり 最初からけんか腰、地下壕から爆弾も

人質だった男児の解放を祝う看板

2013.02.06 Wed posted at 15:26 JST

アラバマ州ミッドランド・シティー(CNN) 米アラバマ州ミッドランド・シティーでスクールバスを襲った男が男児(5)を人質に自宅の地下壕(ごう)に立てこもった事件で、捜査当局は4日に救出作戦を実行するまで、隠しカメラで内部を監視していたことが分かった。米連邦捜査局(FBI)によると、地下壕からは5日、爆弾2個が発見された。

捜査当局の情報筋がCNNに語ったところによると、ジミー・リー・ダイクス容疑者は当初からけんか腰だった。当局側は同容疑者と電話で話しながら解決策を探ったが、失敗に終わったという。

当局者によれば、地下壕に送り込んだカメラを通し、ダイクス容疑者と男児の様子は常に監視していた。立てこもりの間、当局は状況をほとんど公表しなかった。ただ容疑者との接触は続けていて男児は無事とみられること、容疑者が食料と薬品、おもちゃの差し入れを認めたことは明らかにしていた。

FBIは、ダイクス容疑者の精神状態が3日以降、急激に悪化したとする専門家の判断を受け、突入作戦に踏み切った。

FBIと容疑者が会話に利用したパイプ

地下壕は立てこもりを目的に頑丈につくられていたとみられ、突入は容易でなかったという。FBIチームは出入り口でなく「上部から」入ったとされるが、詳細は明らかでない。突入チームの人数や、容疑者が自殺したのか殺害されたのかなど、まだ不明な点が多い。

男児は救出された後、念のため病院で検査を受け、5日午後に帰宅した。6日に6歳の誕生日を迎える男児のために、学校関係者らがパーティーを計画しているという。

FBIの特別捜査官によると、地下壕の爆弾のうち1個は、ダイクス容疑者が外部との接触に使っていたパイプの中から見つかった。FBIのチームが2個とも処理し、このほかにも爆弾が隠されていないか、6日も捜索を続ける見通しだ。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。