「ジョブズ映画は最悪」 共同創業者のウォズニアック氏が酷評

ジョージア州立大で講演するウォズニアック氏=同大提供

2013.01.31 Thu posted at 12:08 JST

アトランタ(CNN) 故スティーブ・ジョブズ氏と共に米アップルを創業したスティーブ・ウォズニアック氏が30日、米アトランタのジョージア州立大学で行った講演でジョブズ氏の伝記映画「jOBS(原題)」に触れ、「ひどすぎて最悪」とこきおろした。

映画ジョブズはサンダンス映画祭で25日に上映された。ウォズニアック氏はこの場にはいなかったが、シナリオを読んだ感想として「スティーブ(ジョブズ氏)と私は互いにあんな態度は取らなかった。あの映画とはあまりかかわりたくなかった」とこぼした。

ネットで公開された1場面には、コンピューターの可能性について説くジョブズ氏に対してウォズニアック氏が「コンピューターなんて誰も買いたがらない」と反論する場面がある。しかしウォズニアック氏はこの場面についても、事実に反すると言い切った。

ただし同作品を娯楽としてみる分には面白いかもしれないとの考えだ。

1977年当時のスティーブ・ウォズニアック氏(右)とスティーブ・ジョブズ氏

ウォズニアック氏は、初期のアップルとマイクロソフトを描いた1999年のテレビドラマ「バトル・オブ・シリコンバレー」を引き合いに出し、「『バトル・オブ・シリコンバレー』みたいな作品なら人気が出るだろう」「あの部分は面白い。僕たちが若かったころの話で、『ソーシャル・ネットワーク』(フェイスブック創業者の伝記映画)みたいな作品だから」と話す。

ジョブズ氏の伝記映画は、ソーシャル・ネットワークなどを手がけたアーロン・ソーキンが脚本を担当する作品も制作段階にある。

こちらはウォズニアック氏が顧問としてかかわっており、「この作品では僕たちみたいな人間が舞台裏でジョブズに話をして、彼も彼らしく振る舞う」「とてもクリーイティブだし、ずいぶん違った映画になると思う」と評価している。

ジョブズ氏、スタンフォード大学でのあの有名なスピーチ

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