ゲータレードが原材料変更へ、15歳少女の嘆願で

サラ・カバナーさん

2013.01.29 Tue posted at 12:51 JST

(CNN) スポーツ飲料「ゲータレード」に使われていた食品添加物について15歳の少女が問題を提起したことを受け、同飲料を生産する米ペプシコは、米国で販売していた一部製品の成分を変更すると発表した。

米ミシシッピ州に住むサラ・カバナーさん(15)は、愛飲していたオレンジのゲータレードの原材料名にふと目を留め、すぐに残りをすべて廃棄。成分の変更を求めてインターネットで嘆願活動を始めた。

問題にしたのは、色素や風味の分離を防ぐ目的でさまざまな飲料に使われている臭素化植物油(BVO)という添加物だった。カバナーさんが読んだ科学誌の記事によれば、この添加物は日本や欧州で使用が禁止されており、臭素は化学薬品メーカーの特許で「難燃剤」として扱われている。

「英国のゲータレードはBVOを使っていない。(米国でも)この材料なしで同じ製品を作れるはず」とカバナーさんは訴える。嘆願には20万人を超す署名が集まった。

サラ・カバナーさん

ペプシコは、嘆願活動が始まる前からこの問題について検討を重ねていたと断ったうえで、オレンジやシトラスクーラーなどBVOを使っていた製品は、今後数カ月かけて段階的に、成分を新しくした製品に入れ替えていくと表明した。

同社は「BVOは北米と南米諸国では使用が認められているが、消費者が否定的なイメージを持っていると知り、変更することにした」と説明する。

米食品医薬品局(FDA)はBVOについて、飲料に少量使用される限りは安全と考えられると強調している。

ゲータレードが原材料変更へ、15歳少女の嘆願で

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