ヘンリー英王子、アフガンでの任務を語る 「タリバーン殺害も」

ヘリコプターの前でポーズをとるヘンリー王子

2013.01.22 Tue posted at 11:22 JST

(CNN) チャールズ英皇太子の次男で、アフガニスタン駐留英軍で武装ヘリコプターの操縦士を務めていたヘンリー王子(28)が、任務完了を前に現地での日々を振り返り、反政府武装勢力タリバーンのメンバーを殺害したこともあると語った。

ヘンリー王子は昨年秋から4カ月間、タリバーンの本拠とされる南部ヘルマンド州に配置され、ロケット弾やミサイル、機関砲を搭載する攻撃へり「アパッチ」に何十回も乗務した。帰国前に駐留先のバスティオン基地で記者団と会見し、「命を救うために命を奪う。それが我々の活動の核心ではないか」などと話した。

ヘンリー王子は2007~08年にもアフガンでの任務を経験している。絶えず攻撃を繰り返していた当時と違い、今回の任務は「抑止的な役割が中心になった」と指摘した。そのうえで、「我々の任務は地上にいる兵士らの安全を守ること。敵から銃撃を受けている兵士らを守るためには、その敵を撃つということだ」と述べた。

基地では一切特別扱いを受けず、貨物コンテナを改造した部屋で共同生活を送った。一般の兵士らとともに食堂で食事をしたり、テレビゲームに興じたりして過ごしたという。ジムや洗濯室への外出も自由。しかし、直接知らない人々の間に出るとじろじろ見られることもあり、「それが嫌だった」と話した。

ヘンリー英王子

米ラスベガスでの全裸写真が流出した昨年の騒ぎについては、「自分自身と家族の名を傷付けた」と反省の言葉を口にした。

軍の任務の話になると明るい表情を見せ、「アフガン国軍がしだいに主導権を獲得していくのは喜ばしいこと。プロ意識が確かに伝わってくる」と語った。この言葉はそのまま、軍の上官から王子への評価にも使われそうだ。

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