(CNN) アフリカ西部のマリ紛争に軍事介入するフランスのルドリアン国防相は19日、派兵規模について当初設定した2500人を超える可能性があると述べた。CNN系列局フランス3に表明した。
マリに展開する仏軍兵士は現在、約2000人となっている。
マリ紛争をめぐっては同国も加盟する西アフリカ諸国経済共同体が19日、コートジボワールの主要都市アビジャンで会合を開催、同組織が派遣する地上部隊の規模を協議した。イスラム過激派を掃討する仏軍部隊を支援するための迅速な派遣方法なども話し合った。
西アフリカ諸国経済共同体は派兵規模について3300人の合同軍が待機していると明らかにしていた。
仏軍の空爆などによる軍事介入は約1週間前に始まり、マリ北部を制圧し首都バマコへの南進もうかがう武装勢力の撃退を試みている。仏政府筋によると、同国とマリ軍部隊が18日、中部の要衝コンナ市を掌握したと明かしていた。空爆から地上戦への戦線拡大に踏み切った仏軍にとっては重要な戦果となっていた。
欧米諸国も仏支持の立場を共有しており、欧州連合(EU)はマリ軍訓練に当たる軍事要員の派遣を承認。英国とカナダは軍輸送機を送っている。ナイジェリアは国連承認のアフリカ軍の一環として派兵を準備している。
一方、紛争の長期化と共にマリから近隣諸国へ逃れる住民の激増が懸念されている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、マリと周辺国で最大70万人が自宅などの居場所を失う恐れがあると警告している。