薬物使用告白のアームストロング氏、「再び競技に戻りたい」

アームストロング(左)とテレビ司会者オプラ・ウィンフリー

2013.01.19 Sat posted at 15:35 JST

(CNN) 競技参加中の禁止薬物使用を米テレビ番組で認め米スポーツ界に衝撃を与えている自動車ロードレース元選手のランス・アームストロング氏は18日、スポンサー企業との契約打ち切りなどが相次ぎ、「1日で7500万ドルの収入を失う場面に遭遇した」ことを明らかにした。

18日に2回目の内容が放映された米有名司会者オプラ・ウィンフリー氏との会見番組で述べた。アームストロング氏は17日の初回放送で、7連覇したロードレース最高峰のツール・ド・フランスへの出場中にも持久力向上や筋肉増強などの効果がある禁止薬物を摂取したことを初めて認めていた。

同氏は7500万ドルについて「2度と戻ってこない金額」とし、「間違いなく将来見込めた収入を全て失った」と語った。7500万ドルは現在の為替相場では約68億円に相当する。

また、「再び競技に戻りたいかと尋ねられたら、回答はもちろんイエスだ」と応じ、「私は競技者」「共感を得られない返答かも知れないが、私は競技への復帰に値すると考えている」などとも語った。

選手時代の薬物使用を認めたアームストロング氏

同氏はドーピング違反があったとしてツール・ド・フランスのタイトルを剥奪(はくだつ)され、米反ドーピング機関(USADA)は永久資格停止処分も科した。

アームストロング氏はさらに、年長の子ども3人に最近、薬物摂取の事実を明かしたと説明。彼らに父親がうそと付いていると自覚している問題でかばい続けて欲しくなかったとし、3人はこの問題を引きずったまま人生を歩む必要はないと述べた。同氏には子どもが5人いる。

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