ファストフードでぜんそくや皮膚炎のリスク増?

2013.01.15 Tue posted at 12:28 JST

(CNN) 英ノッティンガム大学病院のハイウェル・ウィリアムズ氏らの研究チームは14日、英医学誌に、ファストフードをよく食べる子どもはぜんそくや皮膚炎、花粉症を発症するリスクが高まる可能性があるとの研究結果を発表した。

研究チームは小児ぜんそくとアレルギーに関する国際調査を実施。世界51カ国の13~14歳の子ども約30万人と、31カ国で6~7歳の子どもを持つ保護者約18万人を対象に、ぜんそくと皮膚炎、花粉症の症状の有無と、日常の食生活について尋ねた。

ウィリアムズ氏によると、この調査の結果、重度のぜんそく、花粉症、皮膚炎と特定の食品との間に、明らかな相関関係があることが分かったという。

具体的には、果物の週3回以上の摂取と重度のぜんそくの予防効果に相関があることが判明。一方、週3回以上のファストフードの摂取は、重度のぜんそくや花粉症、皮膚炎のリスク増と相関があることが分かった。年齢や性別による差は見られなかったという。

ウィリアムズ氏は「この研究は相関を示したものであって、必ずしも食品とアレルギーとの因果関係を意味するものではない」「我々が調査対象としなかった行動に関連した要因などが絡んでいる可能性もある」と指摘する。

同氏は子どもを持つ親に対して、ファストフードをやめる必要はないものの、「アレルギーを持つ子どもは、果物を豊富に取り入れたバランスの良い食生活を心がけ、ファストフードを食べる回数は週1~2回程度に減らした方がいいかもしれない」とアドバイスしている。

ファストフードの消費量は世界中で増えており、今後の研究で、もしファストフードの大量摂取が実際にアレルギーの原因になることが証明された場合、公衆衛生上の大きな影響を及ぼす可能性もあると研究チームは述べている。

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