ブラジル女子高生が「初体験」をネットで競売 議論呼ぶ

2013.01.03 Thu posted at 11:58 JST

ブラジル(CNN) ブラジルの農村に住む女子高生がネット上で自分の「初体験」を競売にかけ大きな議論を呼んでいる。

レベッカ・ベルナルドさんは数カ月前、動画共有サイト「ユーチューブ」に自作の動画を投稿した。動画の中で、ベルナルドさんは袖なしのピンクのトップスを着て、カメラに向かって「レベッカです。私の初体験を競売にかけます」と語る。

動画を投稿した理由について、ベルナルドさんはCNNのインタビューで、病気で苦しんでいる母親を助けるためと答えた。ベルナルドさんは、ブラジル人女性カタリーナ・ミリオリーニさんがオーストラリアのサイトで初体験を競売にかけ、78万ドルで落札されたとの報道を見てこのアイデアを思い付いたという。

18歳の誕生日の直後に母親が脳卒中を患い、寝たきりの状態となった。当初、ベルナルドさんは化粧品販売やウェイトレスをしていたが、高校を卒業していない彼女の賃金は最低水準で、1日中働いても稼ぎはすべて母親の介護人の給料の支払いに消えてしまったという。

その1カ月後、ベルナルドさんは友人のアカウントを使ってユーチューブに自分の初体験を競売にかける動画を投稿した。初日の視聴回数は3000回に達した。すでに何件か入札があり、最高額は7万リアル(約300万円)だという。ブラジルでは売春は合法だ。

当初、ベルナルドさんの動画は地元で猛烈な批判を浴びたが、この話がブラジル全土で注目を集めたこともあり、最近はベルナルドさんに同情する声が増えている。隣人からは「頼れる人がおらず、仕方なかった」とする意見や、「自分の体をどうしようとその人の自由」という意見が聞かれた。

ベルナルドさんの母親は「仕事を探すべきで、売春などすべきじゃない」と語るが、たった1人で母親の面倒を見ているベルナルドさんは、「責任が多すぎて1人では対処できない、私にはその力はない」と涙ながらに語った。

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