日常生活の「幸福度」調査 中南米上位、最下位シンガポール

シンガポールの夜景=シンガポール観光局提供

2012.12.22 Sat posted at 17:23 JST

(CNN) 米世論調査企業ギャラップ社は22日までに、笑いの頻度や休息時間の大小など日常生活の「充実度」に関する世界148カ国を対象にした調査結果を発表し、最も「不満」を抱いていたのはシンガポール国民だったと報告した。逆に満足感が最も多かったのは中米パナマと南米パラグアイだった。

「幸福度」が高い上位10カ国のうち中南米諸国が8カ国を占めた。

調査は昨年、148カ国の国民約1000人ずつを対象に実施。前日の生活で「十分休めたか」「何か面白いことがあったり興味を持てることをしたりしたか」「たくさん笑ったか」「敬意をもって接しられたか」などの5項目を質問。「はい」「いいえ」の回答率を比較対照することで、各国民のプラス思考や人生への前向きな態度、感情の表現度などを探った。

1人当たりの国内総生産(GDP)では世界でも最上位級のシンガポールでは、これら5項目に「はい」と答えたのは46%。一方、貧困国とされる中米ハイチや国内紛争が依然続くアフガニスタンではこの比率は55%で、内戦が長引くシリアでは60%だった。

ギャラップ社によると、米国のエコノミストは年間の所得額が日々の幸福感の大小に響くことを突き止めたと報告。この心理の分水嶺となる金額は年俸が7万5000ドル(約630万円)としている。これ以上稼ぐ米国民になると幸福度にそう差異はないと指摘した。

質問の5項目への「はい」の回答率では、パナマとパラグアイが85%。エルサルバドルとベネズエラの84%、トリニダード・トバゴとタイが83%、グアテマラとフィリピン82%、エクアドルとコスタリカの81%などが続いた。

日本は72%と肯定の比率が高い部類に入った。

逆に低かったのは、シンガポールを除き、アルメニア49%、イラク50%、グルジアとイエメン、セルビアの3カ国が52%、ベラルーシ53%、リトアニアとマダガスカルが54%、アフガニスタン55%などだった。

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