米小学校銃乱射事件の捜査続く 大統領が遺族と面会

死者にささげられた花やおもちゃ

2012.12.17 Mon posted at 11:05 JST

コネティカット州ニュータウン(CNN) 米コネティカット州ニュータウンのサンディーフック小学校で起きた銃乱射事件を受け、オバマ大統領は16日夕、犠牲者の遺族らと面会して哀悼の意を表した。

事件では、校内に侵入した男が児童20人を含む26人を殺害した末、自殺した。警察は16日までに犯人をアダム・ランザ容疑者(20)、容疑者宅で遺体で見つかった女性を同居していた母親のナンシーさんと断定した。ナンシーさんにも複数の銃弾を受けた跡があった。

オバマ大統領は、追悼集会が開かれたニュータウン高校を訪れ、遺族らに直接言葉をかけた。

警察は目撃者の聴取や証拠の分析を進めているが、犯行の動機などは明らかになっていない。捜査には数週間かかる可能性があるという。

警察報道官らによると、ランザ容疑者は「突撃用」のAR15ライフル銃で教室にいた子どもたちを撃った。2つ目の教室で緊急要員が駆けつける物音を聞き、けん銃で自殺を図ったとみられる。

同報道官は、事件後に市内のカトリック教会が脅迫を受けたことを指摘し、事件に関連した脅しや捜査妨害は厳しく取り締まると述べた。

祈りをささげる女性

ランザ容疑者に犯罪歴はなく、メディアの取材に応じた少数の知人らは「なぜこんなことが起きたのかわからない」と口をそろえた。

容疑者の親族や元クラスメートの女性は「知的でおとなしいタイプだった」と振り返る。父親のピーター・ランザ氏は、15日に発表した談話で遺族らに弔意を示し、「家族は信じられない気持ちでいる」と述べた。

容疑者が13歳のころから3年間、スクールバスの運転手として顔を合わせていたという女性(52)は、当時の様子について「1人で後部座席に乗っていた。ほかの子どもたちと座ることはなく、友だちがいないようだった」と話した。

米国内では事件を受け、銃規制を求める声が高まっている。民主党のファインスタイン上院議員は16日、突撃銃などの新たな売買や譲渡、輸入、所持を禁止する法案を来月提出すると表明した。

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