世界汚職国家ランキング、北朝鮮とソマリアが今年も最悪

アフガンの子どもたち

2012.12.07 Fri posted at 14:33 JST

香港(CNN) 中国は世界第2位の経済大国になったが、ビジネスを行う側にとっては汚職大国でもある――。汚職を監視するドイツの民間団体「トランスペアレンシー・インターナショナル」は、最新の世界汚職度ランキングを5日、発表した。

汚職度が低い順のランキングでみると、中国の汚職度は世界176カ国・地域の80位で、前年から5位ランクダウン。「経済大国たるもの、政府機関を完全に透明にし、トップに説明責任を持たせるといった手本を世界に示すべきだ」と同団体は指摘する。

汚職が最も少ないのはデンマーク、フィンランド、ニュージーランドにスウェーデン、シンガポールといった国々。米国は、17位の日本と英国に続く19位だった。

一方、最悪だと判定されたのはソマリアと北朝鮮、アフガニスタンの3国。スーダンとミャンマーがこれに続く。

汚職の問題を抱える新興工業国は中国だけではないようで、インドは94位、ロシアは133位だった。

欧州では厳しい財政緊縮政策が実行されたギリシャが去年の80位から94位へと転落した。

トランスペアレンシー・インターナショナルは、汚職の横行が最もひどい状況をゼロ、最も清潔な状況を10としてポイントを算出した。同団体のホームページによれば、公式統計の数字が実情を示しているとは限らないため、ポイントは「公共部門の汚職に対する評価を提供する立場にある人々の認識」に基づいて算出されたという。

2012年の世界汚職度ランキング トップ25

1.デンマーク

1.(同位)フィンランド

1.(同位)ニュージーランド

4.スウェーデン

5.シンガポール

6.スイス

7.オーストラリア

7.(同位)ノルウェー

9.カナダ

9.(同位)オランダ

11.アイスランド

12.ルクスセンブルグ

13.ドイツ

14.香港

15.バルバドス

16.ベルギー

17.日本

17.(同位)英国

19.米国

20.チリ

20.(同位)ウルグアイ

22.バハマ

22.(同位)フランス

22.(同位) セントルシア

25.オーストリア

25.(同位)アイルランド

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